日本三大清流の「長良川」そして、平成27年に世界農業遺産に認定された「清流長良川の鮎」

このふたつの魅力を同時に味わえ、岐阜を訪れた際にはぜひ!体感してほしいプログラムがこちら。

岐阜唯一の川漁師による、長良川を漁舟でめぐる清流プライベートツアー『結の舟』

 

早速、お天気の良さそうな日を狙って、わたくし野村が(筆者右)体験してきました!

まずは、川漁師であり案内人の平工(ひらく)さんが、爽やかな笑顔でお出迎え。

自己紹介から始まり、1300年以上続く「長良川鵜飼」の歴史について少し。

この岐阜市長良川の川筋には、宮内庁の御料場があり、5月11日〜10月15日のシーズン中に行われる、

8回の御料鵜飼でとった天然鮎は皇居に献上され、明治神宮や伊勢神宮にも奉納されるのだそう。

その御料場とは目と鼻の先で鮎漁をしている平工さんの鮎は、

つまり、皇居に献上されるものと同じ。

それだけのプライドを持って漁をしている「漁師魂」が伝わります…

 

さて、いざ出舟!こんな漁舟専用の舟に乗るのはもちろん初めて。ドキドキ…

ところが、舟は揺れることなくスーーーっと進み、ドキドキがワクワクへと変わっていきます。

上流に進むにつれ、鳥のさえずりや、エメラルドグリーンの長良川のせせらぎが耳に心地良い…

川風の澄んだ匂いを全身に取り込むことで、体が浄化されるような気分にさえなるから不思議。

目の前には、岐阜城がそびえ立つ金華山や、古いまち並み、鵜飼い大橋一体の絶景の眺め。


重要無形文化財に指定されている伝統用具で操船を体験したり、

鵜飼や漁師の伝統文化やしきたりについて伺ったり。

長良川鵜飼は伝統を重んじてるが故に、シーズン158日の内休みは、中秋の名月のたった1日だけ。

どれほど過酷で厳しい世界なのか、想像を絶します。

 

更に、舟はどんどん上流の、鵜匠と漁師しか入れないという未知のゾーンへと進んでいき・・・

見てくださいこの透明度!(スマホでもよく分かる!)そして痛いほど冷たい!これでこそ川の水。

浅瀬に舟をとめ、鮎の伝統漁法のひとつを披露。とにかくかっこいい。

鮎は、初夏・夏・晩秋で劇的にサイズが違ってくるため、目のサイズが違う編は20種ほど。

オフシーズンにその編をせっせと作るのが、漁師の営みだと言います。

 

平工さんの船着場で、長良川に生息する淡水魚や水生生物の観察の様子。

運が良ければ、天然のオオサンショウウオもにも会えるかも?!)

(みんなでワイワイ会話も楽しい♪)

(良い眺め・・・景色が!w)

小腹が空いたころのお楽しみタイム!

皇居に献上するのと同じ天然鮎の塩焼き試食という、贅沢なサービス♪

地元の人でもなかなか長良川産の天然鮎を口にしたことがある人は少ないのでは?

というほど貴重。炭火で焼いてあるからパリッと皮まで香ばしい!

私の食レポの腕を上げるより、ご自身で味わっていただく方が正確、そして絶品が味わえますっ!

長良川の天然鮎が日本で一番高いというだけあり、また食べたくなる絶品の美味しさ!

 

編に掛かった瞬間からいかに早く綺麗に内臓を抜き、冷やすかの処理で鮮度が全く違うのだそう。

高度な技術が求められる鮎漁の難しさや、継承していくことの厳しさ、

市場価格の現状など、裏話もいれつつ・・・丁寧に伺います。

平工さんの、切実で熱い想いがひしひしと伝わり、どんどん話に引き込まれていきます。

(この体験者2名の女子は、もうすっかり平工さんファンになています・・・(笑))

 

遊びながら長良川の美しさや恵みを、五感で味わう。

そんな体験をきっかけに、この川に残る地域固有の文化や伝統に触れて欲しい。

それを継承していくことの難しさを知ってもらえたら・・・と平工さんは語ります。

 

是非あなたも、『若手川魚師のおもてなし』を全身で体感し、

平工さんご自身の言葉を受け取り『長良川の魅力』を感じてみませんか?

きっと、想像をはるかに超える感動を味わうことになるでしょう。