岐阜提灯が世界遺産の軒先に!?

言わずと知れた世界遺産・白川郷。
この白川郷が集落を維持するために住民同士の助け合う「結」の精神や、オーバーツーリズム対策が評価され「世界の持続可能な観光地トップ100選」に選出されたのが2020年のこと。

翌2021年には、我らが長良川流域が「清流長良川の鮎」を象徴とした資源管理や、川に親しむ流域の人々の営みが評価され「世界の持続可能な観光地トップ100選」に選出されました。

同じ岐阜県内で「サステイナブル・ツーリズム」の振興に携わる地域同士、何か連携して面白いことができないだろうか、と模索していた折、白川郷内の合掌民宿の経営者の一言でその取り組みが大きく加速しました。

“夜は真っ暗になる合掌集落。宿泊のお客さんが迷わないように民宿の軒先に提灯を掲げたい!”

白川村、長良川流域観光推進協議会のバックアップを受け、業界の最繁忙期であるお盆前から岐阜提灯協同組合と調整を進め、出来上がったのは超上品な二重貼りの御所提灯。
※こちらはサンプルで制作頂いた源作さんの提灯。女将さんは青春時代、バスガイドとして岐阜市で過ごし、岐阜提灯にもひとかたならぬ思い入れが。

美しき流域プロダクト・岐阜提灯が、美しい世界遺産の地域課題解消につながるなんて「サステイナブル・ツーリズム」連携の最高のかたちではないでしょうか?

  • 「世界の持続可能な観光地TOP100選」とは、持続可能な観光の国際的な認証団体である「グリーン・デスティネーションズ」が積極的に持続可能な観光に取り組む地域を評価し毎年選出しているものです。

 

岐阜提灯のある風景

岐阜提灯協同組合加盟の4社から託された、合掌民宿19軒分の提灯を持って白川郷へ向かったのは10月初旬。
この取り組みで初めて白川郷を訪れた長良川デパート店長の河口が、日本昔ばなしのような風景に興奮しながら一軒一軒の民宿を回り、岐阜提灯を掲げていきます。

合掌造りの外観にしっかりととけこみつつ、華やかさを添える岐阜提灯の存在感!
この風景が新たな「白川郷らしさ」として、訪れる人の心に刻まれることを願ってやみません。
 

同時開催!「長良川流域のサステイナブル・ツーリズム」パネル展

提灯点灯にあわせて、白川郷内各所で「持続可能な長良川流域」の魅力を伝えるパネル展を開催中です。
2020年の 「長良川STORYフォトコンテスト」入選作品を中心に、美しい写真と共に流域と岐阜県のサステイナブル・ツーリズムの取り組みを紹介しています。

絶好の行楽日和の秋の白川郷で提灯のある風景をめぐりながら、ぜひパネル展もお楽しみください。

開催期間:令和4年10月6日(木)〜令和4年11月6日(日)
◎パネル展会場
野外博物館白川郷合掌造り民家園内「旧信称寺本堂」
荻町公園休憩所「ゆるり」
旧藤坂家住宅休憩所