夏の盛りにグビグビっと飲みほしたい。
長良川の名水を活かした
冷たい飲み物 4選
日本三大清流に数えられる長良川。長良川中流域(岐阜市・美濃市・関市)と、長良川上流域の宗祇水(そうぎすい/郡上市)は名水100選に選定されており、水のおいしさには定評があります。
夏のからだのクールダウンに役立つ、長良川の澄んだ水を使った飲み物をご紹介します。
帰省の手土産にいかがですか?夏休みを盛り上げる、パーティードリンクへのアレンジレシピもありますよ。
1.シンプルだからこそ妥協しないバランス。
水のおいしさが伝わる「長良川サイダー」と、新発売「長良川タンサン」
「長良川サイダー」
「長良川サイダー」は、地下からくみ上げた長良川の伏流水を使用。高価なグラニュー糖のみで甘みをつける昔ながらの製法で作られています。
(他のサイダーは低コストの加糖ブドウ糖液糖や人口甘味料などで甘味をつける物が多いのです)
味のバランスを整えるため、酸味と香りをほのかに加え、フレッシュで飽きのこないスッキリ味を実現しています。
2012年の発売以来、お土産や贈り物にも人気の商品。長良川の四季を感じる美しい限定ラベルがあり、夏は花火柄です。
「長良川タンサン」
一方、今年7月12日にデビューしたばかりの「長良川タンサン」は、要望が多かった無糖炭酸水。
水と炭酸だけのシンプルな商品をどう仕上げるか、モニター調査でバランスを試行錯誤し、炭酸が強めで容量も多くなったそうです。
キメ細かいスパークリングは、そのまま飲んでも、何かと割っても抜群。良質な長良川の伏流水をストレートに感じられる一品です。
「長良川の水のきれいさを表現したい」
商品誕生ストーリー
「長良川サイダー」「長良川タンサン」を手がけているのは、岐阜市・伊奈波商會の金森正親さんです。
開発のきっかけは、周囲で地域活性に取り組む同世代の人々に触発されたことでした。
「長良川は自分たちの暮らしの一部。川を守るために、継続的にお金を生み出せる仕組みを作りたい」という想いを強めたと言います。
川の美味しい水を作りだすのは、上流の森。売り上げの一部を上流の森の保全活動に寄付しています。
「長良川サイダーが、長良川を知るきっかけになったり、環境保護の意識につながったら嬉しい」と金森さんは言います。
開発テーマは「長良川の水のきれいさを、そのまま表現できる岐阜土産」。
グラニュー糖だけを使った製法は、協力メーカーを探すのに一苦労。
透明なガラス瓶、ロゴやラベルなど、パッケージデザインは、長良川の涼やかさをイメージしています。
そのまま飲むのが無論おいしいけれど、たまのアレンジもまた一興。 ◇ アレンジレシピ ◇ |
●長良川タンサンで……梅シロップや紫蘇ジュース割り、モヒートやハイボールなど、お酒にも。
●長良川サイダーで……噴水フルーツポンチ
*お好みのフルーツ缶を大き目の器にあけ、サイダーを真ん中に立てて、ラムネを数粒サイダーの中へ投入すると、噴水のように泡が噴出して、パーティーで盛り上がります。ぜひ、お子さんとご一緒に。(サイダーの栓を開ける前に、瓶の外側を洗っておきます。気になる方は、半日ほど瓶を水につけておくとラベルがペロリとはがれます)
・長良川サイダー(250㎖)210円(税込)/1本
・長良川タンサン(350㎖)210円(税込)/1本
(販売者:伊奈波商會
取扱店:長良川デパート(店頭・通販)、長良川温泉の旅館、土産物店、観光施設、サービスエリアなど)
*贈答用、育樹苗付きなど特製パッケージあり
2.古い街並みの散歩を盛り上げる、レトロなラムネ味。
「郡上八幡天然水サイダー」
キャッチフレーズは「踊る炭酸」。
ラベルの裏に隠れた、郡上おどりのイラストと”踊”の文字に遊び心あり
長良川上流の郡上八幡は水の町。おいしくてきれいな水が身近に存在しています。古い町並みのいたるところに水路が走り、新鮮な湧き水を効率的に使う水舟で、のどを潤したり野菜を洗ったりします。
郡上八幡の湧き水から作られた「郡上八幡天然水サイダー」は、石灰岩の地質で磨かれた豊富な天然ミネラルが炭酸を緩和して、口当たりまろやか。昭和世代には懐かしいラムネの香りが、古い町並みにぴったりで、旅情をかきたててくれます。
ちなみに、同シリーズでサイダー味のグミもありますよ。
3.爽やかな酸味が夏にぴったり。どぶろく特区・郡上大和の甘酒
夏バテ対策や腸活に、いまや定番の感が出てきた夏の甘酒。ノンアルコールでお子様や妊婦さんも安心です。
実は、甘酒は俳句で夏の季語。江戸時代後期には夏に甘酒売りが行き交いました。良質なアミノ酸やブドウ糖などの栄養を多く含むので、あたかも「飲む点滴」のように夏の滋養に役立ちます。
発酵食品なので、現代では便秘を解消することで美肌効果を期待する女性にも人気です。
地元を盛り上げる人々の思いから生まれた甘酒
高温で短時間で作るものとは違い、45度の高すぎない温度でじっくり丸一日かけて発酵させます。「甘酒のまったりとした甘さが苦手」という方にも夏にさっぱりと飲みやすく仕上がっています。
どぶろく特区から第2弾どぶろくとして生まれたのが、料理店三河屋の「大和歌魅(やわかみ)」です。(逆さまに読むとみかわや!)
特殊な菌を使わずともどぶろくが作れることを知った、三河屋3代目店主の河合岳夫さんが、どぶろく作りに挑戦し、1年半かけて完成販売に至りました。
これにより、どぶろくと製法が似ている甘酒も、同店から誕生したのです。
そのまま冷やしても温めても。酸味が強いので、お好みでショウガ、レモン、塩、ヨーグルトなどを加えるのもおすすめです。 ◇ アレンジレシピ ◇ |
*甘酒:長良川タンサン=1~2:1になるように割って、レモンとミント、(お好みで)スライスしたショウガを加えてスッキリ爽やかに。甘酒を入れたあと氷を入れ、氷の上から静かに炭酸水を注ぐと、きれいな2層に分かれます。
おいしい飲み物を生みだす、
長良川の恵み
「岐阜の水は、水道水でさえそのまま飲めるほど美味しい」とよく耳にします。
岐阜市・金華山の真下にある鏡岩水源地は、岐阜市の水道の取水地。
長良川の伏流水は、地中で自然ろかされるため、最小限の浄化処理で済むほどに上質なのです。
「長良川サイダー」や「長良川タンサン」に使う水は、この鏡岩水源地から上水を汲み出して製造工場へ運ばれています。
また上流域の郡上市には、さらに新鮮な沸き水が豊富にあるので、飲料づくりにうってつけなのです。