『長良川鵜飼』といえばズバリ!KIRIN 一番搾り岐阜づくりのcmが記憶に新しいのでは?

1300年を超え受け継がれ、清流長良川の恵みと人々の営みが生みだした『長良川鵜飼』

その文化遺産を発信する拠点として、また伝承や観光の振興に寄与するため、2012年8月に長良川うかいミュージアムが誕生

今回は、8月限定特別企画として『鵜飼まるごと体験ツアー〜浴衣そぞろ歩き編〜』が開催され、参加しました!

なんと!ORGANキモノのアンティーク浴衣を着て、長良川鵜飼ゆかりの地を巡るという心躍る内容♪

(私は実を隠そう「ORGANキモノでまち歩き」のチャンスを、長良川おんぱくの時から密かに狙っていたのです…)

まずは早速、長良川デパート湊町店の店長であり着付師の河口さんによる着付けスタート!

丁寧かつ慣れた手つき!さすがです。

スピーディーながらも、腰ひもはキュッとしっかり絞めます。(見ていて勉強になります!)


着る人の年齢や雰囲気に合わせ、色や柄はもちろん、帯の結び方や襟の抜き方なども変えながら着付けます。

ひとり10分もかからないうちに3名の着付けが完成!4人並ぶと華やかですね!

イマドキの浴衣とは違って、古風ながらも個性があってどれも素敵!

(私は、紺地にアジサイが映える「注染(ちゅうせん)」というのを着せてもらいました♪)

着物を着ると、自然と背筋がピンッと伸びおしとやかな動きになるのが、また良いものですね。


さてまず初めに、うかいミュージアム2階の全面ガラス張りのラウンジへ。

金華山や岐阜城、長良川の絶景ロケーションをリラックスソファーでくつろぎながら眺められます!(何時間でも居れそう…)

広報の河合さん(一番右)と、(以前ブログでご紹介した)岐阜市まちなか案内人の佐藤さんによるガイドスタート!

目の前にそびえ立つ金華山にまつわる歴史やちょっとした豆知識、うかいミュージアムが誕生するまでの背景など伺います。

続いて、奥にある有料施設へ。まずはガイダンスシアターから。

リアルな映像や音響・照明の演出で、鵜飼シーンや魅力を体験します。惹き込まれるほどの迫力!

施設には、楽しみながら学べる体験型スペースと、資料などを見ながら学べる展示室など様々。

(芸術性が高くて大人も子供も楽しい!次回またじっくりと見学したい!)

その後は、ワンポイントカメラアドバイス!

ちょっとしたコツを意識するだけで、全然違う写真に様変わりするのがオモシロイ!

三分割構図や水平を意識して、日の丸にならないように・・・また、着物姿の立ち振る舞いから和傘の持ち方まで。

つづいて、すぐ隣りにある山下哲司鵜匠宅へ。

白い髭がトレードマークのとっても気さくな方!(代々受け継ぐ職人気質の方って無愛想なイメージですが…)

鵜飼前の忙しい時間にも関わらず対応してくださり、奥様はお茶の準備まで!これこそ「おもてなし」の心。

そして、立派なあずまや!!!

かつて、2度岐阜を訪れその2回とも鵜飼鑑賞をしたというチャールズ・チャップリン。

初回はなんと!こちらの「あずまや」から鑑賞されたそうです!

哲司鵜匠のお祖父さまにあたる「山下幹司鵜匠」の手縄さばきに「ワンダフル!」を連発したとか。

(さらに、詩人の北原白秋は、当時の鵜匠頭だった山下幹司鵜匠について詠んでいるそうです!)

(「玉井屋本舗のやき鮎」のお茶菓子が素敵!!!)

(哲司さんありがとうございます!)

こうやって鵜匠さんの生活を垣間見て、触れ合える時間はとても貴重なものでした。

長い年月をかけ世襲として代々受け継がれてきた伝統の重みを、ひしひしと感じることができました。

まだまだつづきます!

「長良川プロムナード」と呼ばれる川沿いの遊歩道を、歩きながら散策。鵜飼準備の様子。

この道はいつ通っても本当に気持ちがいいです。今もなお川沿いに住居が連なり川文化が息づいているのは珍しいそうです。

川が氾濫し住居に影響を及ぼしても、そこに残り守り続けてきた人たちがいる。

それだけの『魅力』がこの場所にはあるといことを、この美しい景観が物語っています。

(これはいったい何でしょうか?)

(鵜の足跡・・・?!)

鵜飼がいかに生活や川文化と密着しているかなど、「これ発見したら散策がもっと楽しくなる!」秘密スポットを教えてもらいました!

他の鵜匠さん宅が集結するエリアも紹介してもらいながら、鵜飼にまつわるアイテム探しが楽しい!

川端康成が大正時代に訪れたという「ぎふ長良川温泉ホテルパーク」かつての港館。ここで「篝火(かがりび)」を執筆したそうです。

その他、松尾芭蕉など日本を代表する文化人たちが、『長良川鵜飼』に魅せられ、刺激を受け数々の名作を残しています。この辺り一帯あちらこちらに、句碑や歌碑などを発見することができます。

このガイドツアーに参加した後にもう一度、作品から作者の足取りを辿るのもオモシロイのでは?

長良橋を渡り、夕陽に照らされる長良川がとても美しい・・・。

芭蕉の句碑のある「ポケットパーク名水」を通り長良川デパート湊町店にて終了。

半日歩き回り汗だくの喉を潤してくれたのは、やっぱり長良川サイダー!これに尽きます。(鵜飼観覧船バックに)

鵜飼づくしの約3時間。

長い歴史をその時間で知ろうというのは到底無理なこと。

しかし、実際にゆかりの地を歩き、自分の目で見て触れることで、信長公が「鵜匠」という地位を与え保護したと言われる『長良川鵜飼』の魅力を知るきっかけになったのではと思います。

そして、浴衣姿の写真は記念にも思い出にもなります。私服だったらこの満足度は半減していたと思います。

これから少し涼しくなれば、浴衣から着物に変わり、また一味違った柄使いやコーディネートを楽しむことができます。

是非、アンティーク着物で鵜飼の世界に触れてみませんか?

そして、最後の締め括りは「鵜飼観覧船」で決まり!絶対にセットで観ていただくことをオススメします!

知って乗船すると、きっと鵜飼がもっと楽しくなります!どうぞ長良川鵜飼をご堪能ください♪

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