「刃物のない、人生なんて」というPR動画のキャッチコピーで、一躍注目を浴びた岐阜県関市。
(観たことない方はこちら>>>https://youtu.be/AjRPdeHCZwA)
「刃物=関市」のイメージがなかった県外の方も、知るきっかけになったのでは。
実は、医療用メスなど世界100カ国以上に輸出するほどのトップシェアを誇っているほど。
さらに関市は、全国でも数少ない刀匠(とうしょう)の集積地でもあるのです!
*刀匠とは
日本刀の職人のこと。刀鍛冶(かたなかじ)などとも呼ばれる。
なぜなら、関には、刀作りに必要な良質の土と松炭、長良川と津保川の水があったから。
日本刀は鎌倉時代(約780年ほど前)に始まり「折れず・曲がらず・よく切れる」と言われ、
全国に広まっていったのです。
歴史の小難しい匂いがしてきたところで、誰もが「へーーー!」と頷ける話を。
日本刀由来の言葉が現代にも根付いているのをご存知ですか?(私は言われて納得でした!w)
【相槌を打つ】→相手に同意を示したり、話に調子を合せること。
由来:弟子と刀匠が叩くリズムをとること。
その他に【しのぎを削る】【焼を入れる】【とんちんかん】【切羽詰まる】【反りが合わない】
【元の鞘に戻る】【単刀直入】【身から出た錆】【太刀打ち(できない)】などなど。
いわゆる『刀』が『武士』にとって欠かせないものであり、『武士』の文化が今でも生活の中に根付いているということ。
では、ここから本題に入ります。(やっと)
そんな日本刀の奥深い伝統文化や、受け継がれてきた刀匠の技の数々を、
リアルに目の当たりにすることができるのが、ここ『関鍛冶伝承館(せきかじでんしょうかん)』です。
これは、鍛錬(たんれん)と呼ばれる技法で、不純物が含まれる鉄鉱石を、
「溶かして、伸ばして、折る」を繰り返すことで、純粋な鋼(はがね)になっていくのです。
静寂の中に、叩く音だけが鳴り響き、火花が散る様子は、写真でみるより何倍もの大迫力!!!
さらに、なんと!なんと!!
今もなお伝統を受け継ぐ刀匠として名をはせる、吉田氏の工房「加治田刀剣(かじたとうけん)」で、
小刀制作体験ができるのです!国内外から多くの見学者が訪れています。
吉田氏の制作した日本刀は、世界のマニアが金額を惜しまず購入するほどの、名刀なのです。
写真でも分かるように、普段からとってもフランクで、尚且つ、日本刀への熱い情熱の持ち主。
実はかつて、長良川の砂鉄を大量に集めて原料とした太刀を制作したという、
『名刀長良川』を生んだ巨匠なのです!!
刃物の町、関市。恐らく日本中探してもここでしかできないであろう、
『歴史深い日本刀の世界』に触れてみてはいかがでしょうか?