さすが職人の技!
”働く”をリアルに体感。
関市「工場参観日」に行ってきました。

岐阜県関市は日本一の出荷額シェアを誇る刃物製品をはじめ、
ものづくりが盛んなまちです。
今年で開催4回目となる工場参観日は、地元の企業が一斉に工場を開放し、
現場で働く人を間近で見ることができたり、
企業ならではのワークショップを体験することができるイベントです。
今回、2つのワークショップに参加してきました。

プロの技に感激!キレッキレに蘇った我が家の包丁たち

1つ目は、株式会社 佐竹産業さんの包丁研ぎ体験へ。
まずは工場案内から。
佐竹産業さんは包丁を中心に、刃物生産の一連の工程を全て自社工場で行っています。
全て行う会社は関市でも数少ないのだそう。

こちらの笑顔が爽やかな方は、研ぎ歴7年というベテラン職人のしんのすけさん。
1日200〜300本の包丁をこなすことも。
「もう見なくても研げますよ!」と自信満々なコメント。

いよいよ包丁研ぎ体験です。
普段使っている包丁2本を持ち込んで、自分で研いでみることに。
初めに、包丁の持ち方から丁寧に教えてもらいます。
研石は、粗めの#600を使用。


↑所々刃が欠けているのがお分かりかと。さすがに切れ味も悪くなっていたところ。

まずは表面から。
刃の1/3ずつ根元に近い箇所から、まっすぐ上下に研いでいきます。
刃の寝かし具合は、10円玉2枚分が入るくらい。
20回ほど繰り返すと、刃の端にバリと言われる金属の粒子ができます。
刃先はカーブに沿って優しく動かします。

刃全体にバリができたら、今度は裏面を上から下へ研ぎます。
次に、目の細かい研石#1000に替え、表裏交互に研いでいくと……あら不思議!
バリが無くなり欠けた刃もこの通り。
切れ味バツグンの包丁に蘇りました!!
(ボーッとしてたら指ザックリいっちゃいますよ)

実はこの研ぎ体験、使い込んだ包丁を復活させるには至難の技で、時間も掛かるということで、
流れだけ体験させてもらった後はプロにお任せしたのです(汗)。
ここからはさすが職人。慣れた手つきであっという間に、ピカピカのツルツルに仕上げてくださいました。
つまり、刃が欠けた包丁を使い続けるなんて持ってのほか!
小まめに研いで大切に長く使おう!と学んだのでした。

 

かっこいいモノはかっこいい職人から生まれるのだ!

2つ目のワークショップは、株式会社 杉山製作所さんの「鉄のキーホルダー作り」。
関の参観日は夏休み期間に開催されることもあり、子どもが参加できるプログラムも充実しています。

↓こちらが完成品。まず車やハート型の中から好きなものを選びます。

↑Tシャツのロゴがおしゃれ。バーナーで熱する姿がやたらとかっこいい。

熱した鉄を叩くことで、ザラッとした表情になって味がでます。
重たいハンマーを持つのさえ初めての息子には、一つ一つの工程が新鮮に感じられたのではないでしょうか。

↑一発勝負!アルファベットの刻印をハンマーで打ち込んで、オイルで磨いたら……

ずっしりと重みのあるシブいキーホルダーが完成!
夫はさっそく車のキーと一緒に。
息子は幼稚園バックに付けて友達に自慢したそうです。
それにしても、工場内はとにかく暑い!
短時間でも汗だくに。
現場の人たちはこの中で一日作業をしていると思うと、頭が下がります……。

杉山製作所さんは家具製品や店舗什器などを制作されているのですが、これがかなりおしゃれ。
工場すぐ近くにショールームもあり、夢が広がるワクワクする空間なんです!
合わせてぜひ立ち寄ってみてくださいね。

 

Program No.
139 職人の技が見られる!刃物体験&工場見学
~岐大生と世界三大刃物の街 関の切れすぎるハサミ・包丁にふれる~

今年の長良川おんぱくでも、包丁研ぎ体験ができるプログラムがあります!日本文化を発信する情報誌「ディスカバージャパン」にも掲載され世界から注目される関の刃物会社と、岐阜大学生のコラボ企画。お見逃しなく!どんなおみやげが付いてくるのかもお楽しみに♪
プログラム詳細「#193 【おみやげ付】職人の技が見られる!刃物体験&工場見学

 

ランチも楽しんで。スタンプラリーもお忘れなく。

関市へ立ち寄ったらぜひおすすめしたいのが鮮魚専門店「魚」。 新鮮魚介の絶品丼ぶりをいただいてきました!


鮮魚専門店「魚」

12/24(日)まで開催中の長良川白山旅スタンプラリーが集められるスポットは、関市内に全6ヶ所あります。

↑関市円空館にて

 

関の工業参観日 公式サイト

――今年度の「関の工業参観日」イベントは終了しましたが、
10/7(土)・8(日)に関市で第50回刃物まつりが開催されます。
刃物の名店が一挙に集結!刀匠 藤原兼房さんや佐竹産業さんも出店されます。
刃物まつり公式サイト