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長良川二十四節気

洞戸の板取川でじゃちこをすくう

「第1回 じゃちこすくい世界選手権大会」
に行ってきました。

じゃちこすくいという漁法があるのを知り、関市の板取川に行ってきました。
じゃちこってなんだろう。
それをすくうって、どんな風に?
謎が深まるなか、洞戸(ほらど)という山間にある地区で、地元の人たちから漁具を見せてもらいました。

3分間で何匹のじゃちこをすくうことができる!?

じゃちことは、カワヨシノボリという、このあたりにたくさん棲んでいる魚の呼び名です。
じゃちこすくいは、昔からある伝統漁法で、捕るために使うたもは手作り。
網は、店で売られている枝豆などが入った緑色の袋を利用し、直径10センチくらいの金輪につけ、竹の柄でたもにします。


この漁具を使い、箱めがねをのぞいて、川底にいるじゃちこを捕まえるのです。
7月末に洞戸で開かれた、第1回じゃちこすくい世界選手権大会。
地元の有志が企画したこの催しには、岐阜市や愛知県から親子らが参加し、
3分間で何匹のじゃちこをすくうことができるかを競いました。
競技は一般と小学生の部に分かれて行われ、もっとも多い人で7匹を捕獲。
それぞれの部の優勝者には、賞状とじゃちこマイスターの称号が贈られました。


たもを持ったら大人も子どもも、夢中になって魚を探す川ガキに変身。
「がんばって」「捕れた」。あちこちから声があがります。
そんな光景を見ていたら、じっとしていられず、名人からこつを教えてもらい、
競技が終わってから他の参加者と一緒に体験してみることに。
澄んだ川のなかに足を入れると、ひんやりとした心地のよい冷たさです。
箱めがねで水中をのぞいて見ると、いました。小さな魚が石の陰でじっとしています。
そっとたもをかぶせ、そのまわりを踏んで驚かすと網のなかに。
引き上げると、大きな目と口をもつ3センチくらいの魚があらわれ、
なんとか一匹捕まえることができました。


このあたりでは、佃煮にして食べるというじゃちこ。
捕まえたたくさんの魚は唐揚げにし、みんなで味わいました。
河原に用意されたテーブルを囲んで箸を一斉に伸ばし、次々と口に入れる子どもたち。
きっと夏休みの特別な思い出になったことでしょう。
またこの催しが開かれる来年の夏を楽しみに、たくさんの川ガキで賑わった里川を後にしました。

2017-09-23

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新美 貴資
おさかなライター。各地でうなぎを食べ歩くのが大好きです。東海エリアを中心に、漁業・漁村の現状と活性化に向けた取り組みや魚食普及の活動を取材。