関市の関鍛冶伝承館へ、刀鍛冶の実演を見に行ってきました!

 日本刀なんて興味なかったけれど、いざ日本刀鍛錬の実演を見て、刀匠吉田研さんに直接お話を聞くと、とても面白い!

鍛錬(たんれん)とは?

 普段使う言葉の意味としては、「鍛錬=きびしい訓練や修養を積んで、技芸や心身を強くきたえること」ではないでしょうか。この鍛錬という字、よく見ると金偏ですよね。それはなぜか。

 実は日本の言葉って、刀を作る上でうまれた言葉がたくさんありました!刀鍛冶の世界での鍛錬とは、まさしく「金属を打ってきたえること(強くすること)」です。
他にも、相槌、代わりばんこ、反が合わない、焼き入れ、なまくら、目抜き通り、折り紙付き、切羽詰まる、しのぎを削る・・・
普段何気なく使っている言葉ばかり。
刀鍛冶の長い歴史と、どれだけ重要な技であったか、思い知りました。


刀匠 吉田研さん

 刀匠は、日本一の名刀の産地として繁栄した関でも12名ほど。 代々受け継いでいることが多く、よそから入ることはとても大変なことだそうです。 日本刀はお守り、美術品としてしか扱うことができない今、ますます刀匠という職人と技術は消えてしまうのだろうか。 修復という分野で人間国宝の方がいるのは、日本刀だけだそう。岐阜のみならず日本が誇る、人でしか作り出すことのできない匠の技。

 


これぞ、『鍛練』!交互にハンマーで力強く叩きます。

  
(写真左)ここで『相槌』。座っている方が合図を出します。息の合った迫力のある場面。
(写真右)本物の日本刀!『しのぎを削る』の説明をする吉田研さん

 関鍛冶伝承館では多種多様な刀が展示されていました。

 お話を聞いた後では、急に刀を見る目が変わり、ほれぼれと刃紋を見比べてしまったり、刀匠の技や歴史に興味が湧いてしまったのでした。

 とにかく実演をする刀匠のかっこよさは必見です!

[data]関鍛冶伝承館 岐阜県関市南春日町9−1 ▹MAP